今週の経済ニュース

そもそもなぜ金の値段が上がっているんでしょうね？

まず金の特性として、

利息が付かない

現物資産であり、世界共通の価値がある。

ということがあります。

ここの所、各国の中央銀行はインフレを抑えるため政策金利を上げてきました。国債などの債券の利回りが良かったんですね。

例えば米国債は4％以上の利息が付く状態です。

米国債の10年物を購入したら、10年後に元本が帰ってくる上に毎年約4％の利息がもらえるわけですから、リスクの高い株や利息の付かない金に投資するより債券に投資しようとなります。

この流れが少し変化してきています。

米国やEUなんかもインフレが少しおさまってきている感じです。

中央銀行の利上げが止まり、景気減速の対策で今度は利下げするという投資家の予想から金利は下がり、現物資産の金に資金が流入しているようです。

２つ目に、

金は「安全資産」として政治的リスクなどが高まると買われる傾向があります。

現在米ドルが基軸通貨として流通していますが、ウクライナ戦争やイスラエルとハマスの戦争など、市場心理が悪化、米ドルへの信用が少し低下すると各国は金の在庫を待っておこうとなります。

日本はインフレも弱く、日銀の緩和制作も継続していますので少し状況が違いますが。

金は古代から価値がある物として人類は扱ってきました。

この人類の価値観が変わらない限り、金は資産価値があります。

分散投資の一環として一部金にしておくのも良いかもしれません。