今週のお話　「お金のお話」

お金の基本

「交換の手段」

お金は欲しい物を手に入れるための交換の手段です。

「価値の保存」

お金には後で使うための価値の保存という側面があります。

大昔は必要な物は物々交換で手に入れていました。

魚をあげるから肉をくださいといった具合です。人口が少ないうちはそれで良かったのですが、人口が増え様々な工業製品ができてくると価値の尺度を表す物としてもお金が登場してきました。

お金は物やサービスと交換できるから価値があるということです。

国家が紙幣や貨幣の価値を保証しているから成り立っています。

それが無ければただの紙と金属ですね。

貯金とは

「貯金」郵貯、JAバンクなど

「預金」銀行、信用金庫、労働金庫など

預ける金融機関によって名前が変わります。

日本は他の先進国に比べて資産に対する貯蓄の割合が高いというのはテレビやユーチューブなどでも見たことがあると思います。

日本も戦前はそんな貯蓄する国民性みたいなものはありませんでした。日本人はギャンブル好きですしね。国が認めた公のギャンブルがたくさんあります。パチンコ、競馬、競艇、宝くじ等々好きな人が多いですね。

日本人が貯金するようになったのは戦中の戦費調達のためです。

国が国民に貯金しろと宣伝していたのですね。銀行などに貯金させて、そのお金で銀行に国債を買わせたりして戦費を調達していたようです。

そのような歴史的背景もありますし、高度成長期では銀行の金利も高かった為預けておくだけでお金が増えていきました。

だから銀行、郵便局にお金を預けておけば間違いないという考え方が広まっていたのですね。

お金を増やすということでは、現在の銀行の金利は「みずほ銀行」の普通預金金利は0,001％になっています。（2022.12.5現在）

しかも利息には年率20％の税金が掛かります。

100万円預けていると1年で10円の利息が付き、2円税金で引かれることになります。

これをATMで時間外に引き出したりしたら220円とかの手数料が取られてしまうのでお金は増えませんね。

こう言うと貯金せずに投資に回したほうが良いと思われるかもしれませんし、実際債券やインデックス投資にした方がお金は増えますが、自動車や住宅ローンの頭金に例えば纏まった金額が必要となったときに投資信託や株式を売却して現金化しようとします。

その時に株価が上昇していれば問題ないですが、コロナショックのような暴落が定期的に起こる株式などのリスク資産は、換金したいタイミングで元本を割っている危険性があります。

株式というものは大雑把に言うと、資本主義経済が拡大していく限り価値が上昇していくものですので待っていればまた資産が増える可能性が高いですが、必要なタイミングで元本を上回っているかは分かりません。

ですから、自分のライフプランを考えて貯蓄はどのくらい必要か考えて貯蓄した方が良いですね。

貯蓄はどのくらい必要か？

金額的にどのくらい必要かは個人で変わってくると思います。

「何か」があっても即対応できる金額。「何か」も人それぞれですから、自分で考えて決めないといけません。

ですが「何か」に備えすぎても勿体無いです。

私のようなサラリーマンが例えば1,000万円貯蓄しようと思ったら5年から10年掛かります。

時間は有限です。

どんな人でも健康に100歳まで体力旺盛に生きることは難しいでしょう。

健康で体力があるうちに経験や勉強にお金を使わないと、体が動かなくなってからでは遅いこともあります。

やりたい事は早くやらないと肉体的に出来なくなってしまうことも多いです。

年齢を重ねれば重ねるほどお金の価値は減少していきます。

20代の100万円と70代の100万円では価値が違いますよね。

20代なら100万で勉強や旅行に使うことで大きな財産になると思いますが、歳を取れば取るほどやりたいこともなくなってきますし、そこから得られる経験値や幸福感も少なくなると思います。

バランスを考えて今使う分、貯蓄する分、投資する分を決めていきましょう。